りんご販売での悩み

久悦では、長野県のとある農家さんと取引させていただいており、一般消費者向けのりんご販売を行っております。
ちょうど12月上旬にピークを迎える非常に美味しい「ふじ」りんごです。

このりんご、化学肥料は使わない、有機栽培で農薬を制限して生育した「安全で美味しい」りんごだというように謳っていますが、確かに食べると美味しいですし、お客様に試食していただくと、中には「本物のりんごの味だ」と感動して購入して行かれる方もいらっしゃいます。

しかしながら、毎回思うのが(これは私の率直な思いなので、きっと消費者の中にもそう思っている方がいると予測されますが)、これらの文言の定義って一体なんなんだろうと思うのです。

・化学肥料とは何か?
・有機栽培とは何か?
・有機栽培だとどのような消費者としての利点があるのか?
・低農薬と言うが、実際どのような種類をどのように、どれだけ使用しており、一般的な量と比較してどうなのか?
・そもそも安全とは何か?

などなど。
(※科学肥料、有機栽培についてはこちらをご参照ください。)
(※低農薬についてはこちらをご参照ください。)

手間や費用がかかり、その分値段も高くなってしまう以上、やはりその点をしっかり見て、明確にしていかなければ、そのりんごの価値は十分に担保されないと思います。
(もちろん、感覚的な味覚やパッケージング、販売チャネルの選定などのブランディングの要素も必要でしょうが、それ以前に…と思うのです。)

情けない話ですが、1年の付き合いとなり、今年から商取引を始めたこの農家さんとは、まだこれらの情報を十分に整理するまでに至っていません。
50年以上の歳月をかけ、毎年の試行錯誤をし、土作りにこだわりを持って育ててこられた農家さん。
既に80歳を超えていますが、未だにプライドを持って育てていらっしゃいます。(幸いなことにご子息の夫婦が手伝いをしており、後継されるとは思いますが…この世代交代についても、少なからず課題があります。機会があればこのこともブログに書ければと思っていますが…)

しかし、高齢でもあり、プライドもある生産者から、明確な一つ一つの情報を聞いたり、その情報を整理していくことは、私としては、とてもハードルの高いことです。
少しずつ信頼を築きながら、少しずつ、こう言った情報を仕入れていき、よりお客様に理解していただけるような、あるいは喜んでいただけるようなものとしてまとめ上げ、合わせて円滑な商取引を進めていきたいというのが私どもの望みです。

ぜひあたたく見守っっていただきたいと思うのは、化学肥料や農薬が一般的に浸透し、大規模で効率的に商材をJAなどに流していくことが良かれと言われている時から、そこを抜け出し、良いものを、顔を見せて、消費者に届けたいという思いと決断を、この生産者が持たれ、時間をかけて現実にやってきたということです。

「もの」を扱っていて思うのは、やはり、消費者あっての商品であると同時に、生産者のこの思いと決断があって、良いものが作られ、届けられるということがあると思います。
それがやはり、「ものづくり」は「人」からということの一つなのかなと思います。

現状は、このような状況ではありますが、私たちは「伝え手」として、この生産者と消費者の幸福な結びつきを支えていけるよう、精進しく所存ですので、どうかこちらもあたたかく…いや、ご指導とご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

〔文責:宮田久司〕

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